お薬手帳は活用してますか?
最近は持つ人も増えてきていて、薬剤師として非常にありがたいです。
日ごろの業務のなかで、患者さんが勘違いされていることが多いことがあるので、ここで解説します。
①お薬手帳は、どこの医療機関でも共通して使えます
時々、お薬手帳は薬局によって分けなければならないと考えていらっしゃる患者さんがいます。
お薬手帳の本来の意味を考えましょう!
「いろんな医療機関でもらってる薬の重複を防ぐ」というのが、一つの大きな役割なんです!薬局や病院毎に分けていたら、併用薬が確認できません。
一冊をいろんなところに持っていきましょう。
②シールを張ったりできれば、どんなものでもOK!!
正直なところ、薬剤師や医者が「今何を飲んでいるか?」「これまでに副作用が出た薬はなにか?」ということが分かればいいのです。なので、お好きなノートでも、ファイルでも自由にお使い下さい。ただし、薬局とかではシールが渡されることが多いので貼るという前提でお願いします。
最近は、スマホアプリなどもあるので、ぜひご活用ください。
③災害で役にたつ
これは、特に薬をいつも飲んでらっしゃる方に有効なのですが、震災の時など、病院は止まったりします。となると、電子カルテなどが確認できません。なので、お薬手帳を持っていると、すぐに変わりの薬をお渡しすることができるようになります。スマホなどのデジタル媒体だと、災害時には弱いですのでご注意を。
④薬局でのお会計が安くなることも。
過去6か月以内の来局があり、手帳を持参し提示していただければ、医療費3割負担の患者さんは、約40円お会計が安くなります。
手帳を持ってきていただけたことで、同じような薬の重複を防ぐことができたケースは結構あります。
お薬手帳は必要なものです。
御一人一冊持つようにしましょう。