基礎知識-物化生-

物理化学生物

速度/熱(平衡)的反応の、エネルギーと生成物の比率

 反応座標と計算科学 有機化学をやっていると、よく出てくるのが反応熱を用いた議論ですね。 この熱量で選択性はどうなるのか? 反応は進行するの? これらを理解するには、次の二点をしっかりと理解することが大切です。 平衡反応なのか、速度論反応なのか。   温度と活性化障壁 反応座標の解説については過去記事をご覧ください。 「反応座標」 20kcal/mol以下ならば、室温で反応が進行します。 […]

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浸透圧

浸透圧は束一的性質に分類されます。 溶液中の溶質量依存的に浸透圧が上昇します。 浸透圧といえば、式が有名です。 編集中

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ポテンシャルエネルギー曲線

ポテンシャルエネルギーとは よく化学の授業とかで、反応座標とポテンシャルエネルギーの図が出ますよね。あのラクダの背中みたいなやつです。 あの図について解説します。 画像は作成中です A-B  +  C  → A + B-C という反応では、最初の登り坂は、AとBの結合が切れて不安定な状態に向かっていく上り坂なんです 外部からエネルギーを受け取って、結合が切れるということ。 一方、下り坂は、フリーに […]

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超共役とは?その原理を解説。共役二重結合との違いとは?

超共役とは?(共役二重結合との違い) 一般的な共役とは、二重結合と二重結合の重なり(p軌道ーp軌道)ですが、超共役は、sp3などの結合を持つ軌道との相互作用です。 軌道のエネルギーは、En=h2n2/8mL2で表されます。注目してほしいのは、L(電子の移動距離)が分母にあり、しかも2乗となってます。つまり、少しでも電子の移動領域が広がれば、化合物のEn(軌道エネルギー)が低下し、安定な分子になりま […]

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平衡

平衡は科学で最も大切な考え方 溶解平衡 化学反応の平衡 編集中です

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【塩の性質】酸性塩・塩基性塩の特徴

塩の性質について 塩の性質を知ることは、医学薬学的に実は大きな意味を持ちます。 高校の化学でも出てくるのですが、その重要性が分からずに、よくおろそかにされます。 Check Point!! ・酸性塩は塩基性水溶液に溶けやすい ・塩基性塩は酸性水溶液に溶けやすい ・ 塩と言ったら最初に思い浮かべるのが、NaCl (塩化ナトリウム)ですね。ただ、塩にもいろいろあるんです。 そもそも塩とはなにか? 簡単 […]

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医薬品のpHと性質

pHの変化は、科学的変化ではなく、物理的変化です。化合物自体に変化はないので。異なる分子に変化することが、化学的変化でしょう。

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【有機化学】共役二重結合とは?共役結合の種類・原理を解説

共役二重結合   その他の共役結合 超共役 超共役は、二重結合と単結合間で見られる共役結合です。専用の記事もあります→超共役とは?   スピロ共役(spiroconjugation) 一つ特殊な超共役を紹介しておきます。スピロ環でも超共役はあります。一般的な超共役が、p軌道に隣接した軌道間での相互作用になりますが、スピロ共役はπ共役系のLUMO軌道(二重結合の場合にはπ*)に、 […]

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【化学:塩の性質】難溶性塩が溶けにくい理由

[本記事は、まだ執筆途中です。他記事の参考情報に使うためだけに、とりあえず簡単に書いています。ご容赦ください。]   難溶性の塩といえば、アルカリ土類金属塩が多いですが、今回は塩が溶けにくくなるメカニズムを解説します。 この記事を作成する過程で関連記事を見つけたので共有しておきます。 水溶性の塩と難溶性の塩 第二族金属とその化合物   溶けにくい塩の特徴 カチオンとアニオンのサ […]

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【システイン型去痰薬】カルボシステインの詳細作用機序とメチル・エチル・アセチルシステインとの違い

薬剤師国家試験では、エチルシステインとカルボシステインの作用機序が良く出題されます。 カルボシステインは気道粘液中のムコタンパクのジスルフィド結合を開裂させる この問題文時々見ますよね?正解は✗です。 カルボシステインは、フコースとシアル酸の量を調製します。 この「~システイン」を構造に基づいて解説します。   ~システイン系薬剤の構造 [上段]Methyl L‐Cysteine、Eth […]

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【電子求引基・電子供与基】の違いを理解する。芳香族求電子置換反応でのオルト/パラ配向性、メタ配向性など

薬学部に入って有機化学を学び始めると登場する、最初の壁だと思います。 電子求引基と電子供与基 の簡単な理解方法を解説します。 [電気陰性度が高い置換基が、電子を引っ張る]ということは、多くの人が理解できている のですが、 芳香族化合物に置換した場合、必ずしも 高い電気陰性度=電子求引基 ではありません。 もう一度言っておきます、 「芳香族に置換した場合」です! 芳香族に置換している置換基が、芳香環 […]

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医薬品の名前(成分名)にはステム(stem:幹)がある!!

 医薬品の名前にはステム(幹)というものがあります。 薬学で医薬品について学習された方であれば、医薬品の成分名には共通項があることを知っていると思います。アトルバスタチン(リピトール)やロスバスタチンのような共通名のことです。 ジェネリックも成分名化が進んでいるため、一般名を忘れつつある現場の薬剤師には、再認識していただきたいですね。 本もあるので紹介しておきます。 宮田直樹編著 ”ステムを知れば […]

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速度/熱(平衡)的反応の、エネルギーと生成物の比率

 反応座標と計算科学 有機化学をやっていると、よく出てくるのが反応熱を用いた議論ですね。 この熱量で選択性はどうなるのか? 反応は進行するの? これらを理解するには、次の二点をしっかりと理解することが大切です。 平衡反応なのか、速度論反応なのか。   温度と活性化障壁 反応座標の解説については過去記事をご覧ください。 「反応座標」 20kcal/mol以下ならば、室温で反応が進行します。 […]

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超共役とは?その原理を解説。共役二重結合との違いとは?

超共役とは?(共役二重結合との違い) 一般的な共役とは、二重結合と二重結合の重なり(p軌道ーp軌道)ですが、超共役は、sp3などの結合を持つ軌道との相互作用です。 軌道のエネルギーは、En=h2n2/8mL2で表されます。注目してほしいのは、L(電子の移動距離)が分母にあり、しかも2乗となってます。つまり、少しでも電子の移動領域が広がれば、化合物のEn(軌道エネルギー)が低下し、安定な分子になりま […]

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【塩の性質】酸性塩・塩基性塩の特徴

塩の性質について 塩の性質を知ることは、医学薬学的に実は大きな意味を持ちます。 高校の化学でも出てくるのですが、その重要性が分からずに、よくおろそかにされます。 Check Point!! ・酸性塩は塩基性水溶液に溶けやすい ・塩基性塩は酸性水溶液に溶けやすい ・ 塩と言ったら最初に思い浮かべるのが、NaCl (塩化ナトリウム)ですね。ただ、塩にもいろいろあるんです。 そもそも塩とはなにか? 簡単 […]

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【化学系薬学】キレート

キレート

キレート(chelate)とは キレートは複数の配位座を持つ配位子(多座配位子)が金属と錯体を形成することを言います。 言えば、一つの分子に配位結合が集合したもので、エントロピーの増大(自由度の増大)が、キレート錯体形成の駆動力となります。詳細には、一つの分子がより多くの配位座を持つ場合に強く形成されやすくなります。 EDTAは有名で、配位点を多く持ち金属を補足します。採血管でカルシウムによる血栓 […]

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都会の花粉は危険!!花粉症の予防・治療薬と花粉の科学

花粉症の対策方法や薬物治療について解説します! 理系とーくの方で一般向けの記事を書いていますので、覗いてみてください。 花粉症の予防と、薬の正しい飲み方 ここで書く内容は、医療専門家向けコンテンツになります!!   花粉症とは 花粉症とは… 花粉症とはアレルギー疾患の一種です。アトピーとか蕁麻疹とも根本的には同じアレルギー疾患となります。分類としては1型のアレルギー(1-5型まであります […]

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筋肉(骨格筋、平滑筋、心筋)の収縮調節機構

人体に数多存在する、筋肉の種類、神経支配についてまとめます。   人体を構成する3種類の筋肉 筋肉 随意性 支配神経 骨格筋 あり 運動神経 平滑筋 なし 自律神経 心筋 なし 迷走神経   骨格筋 言わずともしれた随意筋です。       平滑筋       心筋       &nbsp […]

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アレルギー

アレルギーとは免疫機能が関係する疾患です。 アレルギーには、 Ⅰ型(即時型)    :気管支喘息、鼻炎、花粉症、アナフィラキシー、蕁麻疹など Ⅱ型(細胞障害型抗体):自己免疫性溶液性貧血、重症筋無力症、 Ⅲ型(免疫複合体)  :糸球体腎炎、全身性エリテマトーデス Ⅳ型(遅延型)    :ツベルクリン反応、接触性皮膚炎 Ⅴ型(刺激型抗体)  :graves病(バセドウ病) が存在します。 編集中

1件のコメント

ウイルスエンベロープの構造

ウイルスを構造的特徴で分類すると、大きく2種類があります。エンベロープがあるか、ないかということです。 エンベロープの正体は脂質二重膜であり、人間がもつ細胞膜と同じです。 エンベロープを持つか、持たないかの違いで、感染の様式や除菌方法が大きく異なります。 先にポイントですが、 Point‼ ・エンベロープなしは、消化器や内臓に感染 エタノール消毒が効きにくく、塩素系以上の強さの消毒が必要。 ・エン […]

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