薬局やCMなどいろんなところで耳にする「ジェネリック医薬品(generic drug)」
医薬品には、先発品(original drug)とジェネリック医薬品(後発医薬品 generic drug)があります。
一般用の医薬品もネットで販売できるようになりました。
(一般用医薬品インターネット販売について)
このような販売方法は薬剤師としてどうかとは思うところもございますが…
今回は、OTC薬を例に先発医薬品と後発医薬品の例を紹介します。
まず、OTC薬の基礎知識を、とても有名な薬であるロキソニンを例に説明します。
ロキソニン錠には、ロキソプロフェンという成分が含まれています。
ロキソニンが商品名
と言われているもので、
ロキソプロフェンを成分名もしくは一般名と呼びます。ロキソプロフェンこそが、頭痛や腰痛、熱を下げてくれる成分なのです。
ロキソニンをはじめに作った会社は、このオリジナルのロキソニンという名前を商品に対して、つけることができますが、ジェネリック医薬品を作る会社は、自由には名前を付けることができません。基本的に、ジェネリック医薬品は成分名が商品名になります。中には、そうでないものもありますが…
下に実際に代表的な商品を紹介します。
①ロキソプロフェン(ロキソニンⓇ)
頭痛、歯痛、腰痛などに使える薬ですね。
ロキソニン(先発)ですが、ジェネリックとしてはロキソプロフェン錠があります。上から
②フェキソフェナジン(アレグラⓇ)
アレグラアレルギーの薬としてこれもまた有名なアレグラという薬です。アレグラは先発医薬品であり、ジェネリック医薬品としては、フェキソフェナジン錠などがあります。
③ファモチジン(ガスターⓇ)
)ガスター(先発)にも、ファモチジン錠というジェネリック薬があります。特にガスターには錠、崩壊錠、粉、液剤などいろいろな財形があります。
そもそもジェネリックがなぜ存在するのかという話ですが、先発医薬品の特許が切れてから販売されるようになったものです。先発医薬品が販売されると、有効成分に特許がかかるため、他の会社は真似をすることができません。特許が切れてから、後発品を製造することができるようになります。病院とかでもらう薬は国が値段を決めます。
先発品には莫大な開発費用などが掛かっているので、薬価(薬の値段)が高くなります。一方、OTCの価格(薬価とは言わない)はメーカーが自由に設定できますが、先発品より高くすると売れないので、値段は、ジェネリックの方が安くなります。
実は、先発品と後発品に、共通している部分は有効成分であり、添加剤はまったく同じではないので注意が必要です。味や溶け方などが違います。時には、ジェネリックは効かないとおっしゃる方もいます。自分に合った薬を探しましょう。