The reason why the MEYLON con not mix with saline?
The permissible sodium period for human is 3~4mEq/kg/Day.
A 50㎏ person whose capacity of sodium in a day is 150 mEq/day.
Saline has 154mEq/1000ml of sodium.
8.4% of MEYLON (20mL) has 1000mEq/1000ml
When a vial of MEYLON (20mL) soluved to saline 250 mL, the total sodium is 20+38.5=58.5 mEq.
58.5 is seems much lower than 150 mEq/day, however, considering the sodium from meals, the value is corresponds to one serving.
メイロン注の使用目的
メイロン注の使用目的は、メニエール症候群のような、内耳系疾患の改善やアシドーシスの是正に使用されます。
メイロン注の成分は炭酸水素ナトリウムであり、配合によっては炭酸ガスが発生したりと、いろいろな不都合が生じてしまう薬剤です。
適応については別記事でそのうち紹介します。
メイロンの使用方法(希釈、投与など)
メイロンの適切な希釈溶液
いい文献があったので紹介します。
輸液に炭酸水素ナトリウム注射液(メイロン®静注)を混合する時の留意点
大塚製薬さんが出している記事です。
その中からデータを引用します。以下のデータは、メイロンと各輸液類を混合した場合の最終pHを示したものです。最終pHが小さいものほど、炭酸が遊離して、体積変化による液面の低下が引き起こされます。
配合変化としては、生食、糖液など大抵のものは大丈夫な様です。
一方、KN3号やフィジオに溶解すると、以下の写真のようになってしまうみたいです。
ガスが発生することで内圧が上がり上の写真のような変化が生じてしまいます。
液面が下がる=ガスが発生しているということです。
輸液に炭酸水素ナトリウム注射液(メイロン®静注)を混合する時の留意点より引用
図3のデータを見てみると、生食とメイロンの混合で、配合変化(ガスの発生)が生じるということはほとんどなさそうです。
メイロン(炭酸水素ナトリウム)は、pH7.5程度までであれば、ほとんどガスは遊離しないようです。
私の仮説は見事に外れてしまいました。生食とメイロンを混ぜても、メイロンがもともと塩基性製剤なので、炭酸水素イオンのpKaを大きく下回るpHに至ることがないためでしょう。
詳しくは、記事の下を読んでください。
生食が好ましくない理由は??
ではなぜ生食はダメなのでしょうか???
いろいろ調べたところ、NaのmEqに注意する必要がありそうです。
Naのmeqを抑えるため?
人に必要な一日のNa量は、3~4mEq/kg/Day程度です。ざっくり50㎏の人で150mEq/dayです。
メイロンは
7%製剤が833mEq/1000ml
8.4%製剤が、1000mEq/1000ml
生食は
154mEq/1000ml
8.4%メイロン 20 mL 1本を生食250 mLに溶かした場合、20+38.5=58.5 mEqとなります。
150までだから大丈夫じゃん!と思うかもしれませんが、食事から摂る分もあります。
なので、HPの観点から、配合変化的には問題ないようですが、ナトリウム量からは推奨されないようですね。
目的によっては希釈をして投与しない方がいいのでは??
という意見もみつかりました。これは、「血液のpH是正のために投与するのに、薄めて(pHを下げて)どうする!」ということです。
その観点から言えば、無駄な希釈は回避すべきだと思いますね。
では、メイロンの配合変化を科学的に分析してみましょう!!
Science Point!!
pHは7.5までにセーブ
中性の輸液であれば、炭酸ガスの発生は問題なし!
図3のグラフを見ていただくと、pH7.5から炭酸の遊離が始まるようですね。
それもそうです。炭酸(H2CO3)が炭酸イオン(HCO3-)になるpKaは約6.4。
メイロン注のpHが6.4になった時、H2CO3とHCO3-は1:1になります。
H2CO3は、二酸化炭素が水に溶けてできたものです。
CO2は比較的水に溶けやすい気体ですが、ほとんどが水に溶け込まずガスのまま存在しています。
つまり、メイロン注のpHが6.4になった時、約半分のCO2が発生してしまいます。
pHが7.5であれば、H2CO3とHCO3-は1:10程度であるため、CO2の発生量はほとんどないと考えられます。
メイロンを混ぜるときには、相手側のpHをしっかり確認して下さいね。
最後まで読んでいただきありがと