食中毒は、病原菌でウイルス性のものと細菌性食中毒に分類できます。
ここではウイルス性のものについてまとめます。
Check Point!
・加熱で食中毒を予防!
・下痢止めは原則使うな!
・脱水に注意し水分補給を!
・二次感染に注意し、適切な消毒を!(エタノールNG)
ウイルス性食中毒の原因ウイルスは、真冬に多いノロウイルスと春に多いロタウイルスがメジャーです。
・ノロウイルス(10~1月、12月1月がピーク)
強い吐き気
・ロタウイルス(1~6月、3月4月がピーク)
下痢と発熱
特徴はこんな感じです。
吐き気止め、下痢止めを使っていいの?
下痢の時は下痢止め…
よく考えて下さい。食中毒の時、おなかの中には多くのウイルスがいるんですよ?
そのウイルスを口や便から排出しているのです。それを止まてしまったら恐ろしいことになりますよね?
消化管に感染がある場合、吐き気や下痢は原則止めません。
脱水に気を付けること
下痢で水分が大量に出て行ってしまうので、ミネラルバランスの整ったOS-1の様な補水液を摂取してください。
ウイルス性食中毒は家族など周囲の人にも感染するのが厄介です。
そこで、消毒方法をしっかりと理解することが重要です。
病原ウイルスの消毒は、エンベロープがあるかないかで大きく変わります。
呼吸器に感染するウイルスにはエンベロープがありますが、消化管に感染するウイルスにはエンベロープがありません。詳しくはこちらの記事を。
まず食べ物ですが、食事からの感染には熱が有効です。
エンベロープがあれるウイルスは、60℃30分ほどで感染力を失います。
ノロやロタはエンベロープがないため、85℃ぐらいの加熱は行ったほうがいいと思われます。一般的な料理(100℃)でしっかりと熱を通して入れば、さほど心配ありません。
しかし加熱をした後に、その食べ物が生ものや生ものに触れた調理器具と接触したら意味がないのでご注意を。
次に、食べモノ以外からの感染ですが、
食べ物意外となると、排泄物が一番危険ですね。トイレや手洗い場をしっかりと消毒する必要があります。
大切なので強調します。
ノロウイルスとロタウイルスには、エンベロープがありません。つまり、エタノールでは消毒できません!
エタノールが効きにくいということはしっかりと抑えておく必要があります。
最も一般的に使用されるものが、次亜塩素酸になります。そう、ハイターやカビ取り剤に入ってる、あれです。
つまりハイターや、洗濯槽、キッチン、風呂場の漂白に使用されるものを希釈することで消毒できるのです。
つくり方は、調べれば、すぐ引っかかります。今度書き加えようと思います。
適切な消毒法でしっかりと予防しましょう。