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お茶の薬学│Chemical pharmacist of takashi -How to use of science and chemistry on pharmacy-

お茶の薬学

Point!

・お茶うがいは、最強!
・抗酸化作用があり、美容と健康にGOOD!
・多くの医薬品と飲み合わせOK。

日本人の大好きなお茶にまつわる薬学の内容を記事にしてみます。

お茶とは?
まずは、「お茶」という飲み物の実態です。お茶に含まれる成分としては、フラボノイド(カテキン)、タンニン、カフェイン、ビタミン群やタンパク、多糖類が挙げられます。(詳細はこちらのサイトへ)
この中で、薬理学的な活性をもつものとして、フラボノイド類(カテキンを含む)、タンニン、カフェインでしょうか?
これらが、薬と相互作用したり、生体に良い効果を示したりします。

私がお茶で連想することといえば、まずはお茶うがいです。というのも、この記事を書いてるときに風邪をひいてたからです。
お茶うがいとは、カテキンの殺菌作用を活用した健康維持方法になります。
「うがい薬」と聞いたときに思い出すものは、茶色いヨウ素系の消毒剤であったり、緑や青色のものだと思います。
これらの殺菌効果も十分にあるのですが、茶カテキンも優れた効果を有しています。

いい文献があったので紹介します。(茶カテキンの機能性とその応用例)

この日本食品保蔵科学会誌(原 征彦 著)の報告によれば、茶のカテキンは、飲料(500-1000ppm)よりも低い濃度(数百ppm)で黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、セレウス菌、腸炎ビブリオ菌などの食中毒の原因菌に対し、発育阻止を示すのに対し、乳酸杆菌やビフィズス菌い対しては発育阻止を示さないということが示されています。

つまり善玉菌のみを生かし、悪玉菌の増殖を抑制する効果が示されてます
また、インフルエンザウイルスの飛沫ウイルスに対する抗ウイルス作用も示されています。

お茶を飲むことや、お茶でうがいすることは、感染防御の面から、非常に有効ですね。
ペットボトルのお茶ではなく、急須で入れたお茶のほうがカテキン量も多く、効果があるみたいです。

美容の維持にも重要です
カテキンには、抗酸化作用があります。人体が酸化されることで、血管がダメージを受けて血栓症につながったり、肌荒れも生じます。
体の酸化は地球(酸素があるところ)に住んでいる限り回避できません。ただ、いわゆる抗酸化作用を持つ物質を摂取することで、酸化によるダメージを回避できます。
私たちは、ビタミンCやEなどを摂取して、この酸化から身を守っています。
カテキンを摂取するということは、ビタミンを摂取するのと同じぐらい大切なことです。

ここで化学
抗酸化物質とは、還元作用を持つ物質ということです。
人体が酸化されるよりも早く、酸素から生じた酸化活性物質を還元するために人体を保護できます。
ポリフェノール、ヒドロキノンなど共役した二つの水酸基を持つ分子が、ジケトンへと酸化(OHからケトン、二つのHを供与)されることで、生体内で生じた活性酸素種を還元します。

ちなみに、抗酸化作用が関係するのですが、がん予防効果もあります。がん予防に必要な一日の飲料は155mlを10杯(1.5L !!!)と報告されています(茶業研究報告 , 2004, 97, 49-58.)
しかしこれはがん予防目的の量であるため、血管強化などの健康維持にはもう少し少ない量でいいでしょう。
風邪などの予防であれば、一日数回のうがいでも十分だと思います。
そしてやはり、ペットボトルではなく、急須で入れた茶がいいようですね。

蛇足ですが、
貧血の人には良くないという記事をよく見ますが…
タンニンと鉄がキレートするとされていましたが、貧血の人は鉄の吸収率が良いため大きな問題にはならないとされています。

日本人にとってとてもなじみ深い飲み物のお茶ですが、これだけ私たちの体を守ってくれていたのですね。
お茶を飲む文化は大切にしていきたいですね。