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薬・理工学部の有機化学実習における、レポートの効率的な書き方をまとめました

2019年04月12日

有機化学系の研究室に院生として所属していますと、TAで化学実習のレポートを採点する機会が多々あります。

多くの学生さんのレポートで、

力の入れどころはそこじゃない…

論点や評価箇所は、そこじゃない!!

と感じることがあります。

採点する側を経験した私が、

最小の努力で、再提出を受けないレポートの書き方

つまり、100点とはいきませんが、60~70点を目指すことができるレポートの書き方を解説いたします。

 

レポートとは

大学の実習では、やけにレポートを書かされますね。

レポートとは、実験を行った内容と結果を他者に正確に伝える書類です。

つまり、実験操作が伝わり、結果の解釈が、読み手に伝わるように書けているか

というところが評点になります。

 

大抵のレポートは、

目的→操作→結果→考察

という構成になります。

 

だってそうですよね?

何のために実験し、(目的)

どうやって実験するのか、(実験操作)

どんな結果が得られたのか、(結果:測定データなど)

その結果から得られた知見は何か? (考察:望む結果が得られたのか?今後の課題は?改善点は?)

と、必然的に目的から結果・考察の流れになるのです。

これは、どの分野にも共通しています。

 

なので、レポートは、

目的と結果・考察が対応していなければなりません。

この4項目の書き方を紹介します。

 

実験の目的

学生実習では、これは与えられていますね。

この目的は、結果や考察と対応していることが必須です。

たとえば、

 

目的が「~~~を作る

であれば、

結果では「XXXの測定値が得られた」

考察は「XXXの値が得られたことから、~~~が作れたと考えることができる。」
「過去の例では、同様の測定結果が得られており、同じ生成物が得られたと考えた。」

という感じになります。

すっきりしていて、伝わりやすいですよね?

 

実験に失敗した場合では、

結果では「XXXの測定値が得られた」

考察は「得られたXXXの値は、過去の例とは異なっている。これは、実験操作の~~~が原因と考える。しかし、その他の測定結果より、純度は低いが目的物質が得られたと考えた。」

 

という感じに書くと、体裁がしっかりしているかと思います。

 

実験操作

実は意外と採点者は読んでなかったりします。

ただし、測った試薬の重さなどは、実測値を書くこと

また、~~~が得れた根拠を確かめるために、

融点を測定する。

NMRを測定する。

などの情報があらかじめ書いてあるといいですね。

さらに、目的のデータがどのような値なのかを、引用できていれば素晴らしいです。

 

結果

実測値を書くこと。

重さ

色、形状

融点~~~℃

 

 

考察

上の「目的」項を参照してください。

「今回の実験で合成した~~~状の生成物は、文献値~~~と同様の測定値を示したことからXXXと同定した」

などの文章が書けるとかっこいいですね。

 

ほんとにこのポイントを抑えるだけで、満点とは行きませんが、高評価をもらうことができます。