envelope

ウイルスを構造的特徴で分類すると、大きく2種類あります。エンベロープがあるか、ないかということです。

エンベロープの正体は脂質二重膜であり、人間がもつ細胞膜と同じです。

エンベロープを持つか、もしくは持たないかの違いで、感染の様式や除菌方法が大きく変わります。

先にポイントですが、

Point‼

・エンベロープなしは、消化器や内臓に感染
エタノール消毒が効きにくく、塩素系以上の強さの消毒が必要。
・エンベロープありは、肺や気管支などの呼吸器に感染
エタノール消毒も結構有効であり、塩素消毒も有効。

いい文献があるので先に紹介しますね。

ウイルスの構造上の特徴と消毒感受性について2008, No 59

以下エンベロープの有り無しで分類していきます。

消化管に感染するウイルスはエンベロープ(-)
エンベロープを持つウイルスは胃酸で死んでしまいます。つまり、消化管感染するウイルスは
経口感染するウィルスにはエンベロープがありません。たとえば、C型肝炎ですが、専ら注射感染が問題になります。ただし、経口感染って聞いたことありますか?実際に、C肝ウィルスは、エンベロープをもっています。

上気道感染ウイルスは、エンベロープ(+)
受容体を介して感染するため

科学的ポイント

エンベロープは二重膜ですが、どう壊れるのでしょうか?
エタノールの作用とすれば、界面活性作用が最もでしょう。
アルデヒド系統はタンパク変性?
イオン系は…

参考文献

ヤクハンQ&A