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「有機化学」の検索結果│Chemical pharmacist of takashi -How to use of science and chemistry on pharmacy-
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「有機化学」の検索結果14件

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Sorry, this entry is only available in Japanese. 学歴 平成25年に某私立薬学部で薬剤師免許を取得 名古屋大学大学院で有機合成化学研究で博士号を取得 この5年間に調剤薬局でアルバイト勤務 職歴 京都府立医科大学・大阪大学で博士研究員 大阪大学で特任助教を経て 現在、国立の研究機関で研究員   有機化学と薬学科学との出会い 幼い時から、虫・自然が大好きで理科や算数が好きでした。 高校ぐらいから、理科+医療にも興味があったことから、大学は薬学部へと。 薬学部の教育で、私は有機化学に魅せられました。化学の真骨頂という感じがして…。 見えないものを理解することが楽しかったです。 薬学の物理や生化学も大好きでした。 そして、「有機化学研究によって、今まで人ができなかったことをやりたい」と思い研究の道へ。   薬剤師のための科学を 薬学部では5年生の時に実務実習に行くのですが、この時から薬剤師の仕事は大好きだと思うようになりました。 ですがやはり、研究したり科学を教えることの方が、もっと好きだと思うようになりました。 そして、大学で教鞭をとり研究しつつ、薬学生に科学を教えることを望むようになりました。   薬学生のころ、周囲の学生や後輩に化学をよく教えていたのですが、 他の薬学生があまり科学を重要視していないことに不満を感じていました。 なので、学習意欲を掻き立てる科学の必要性を感じました。 「もっと科学の使い方を確立したい」 「薬剤師に科学の使い方を示したい」 と思うようになりました。 科学の使い方を示すのが私の使命かと勝手に思っています。   薬剤師経験 2013年に薬学部の卒業と薬剤師国家試験に合格。薬剤師になりました。 続いて、有機化学を極めるために、名古屋大学大学院に進学し、有機合成化学研究に従事し、博士号を取得しました。 この5年間、週1の頻度で、調剤薬局でのバイト(内科、精神科、整形外科、皮膚科など)を経験しました。 世の中に数多くの薬剤師がいますが、6年制卒でここまで深く化学と薬剤師業両方に触れた人間は極少数ではないかと思います。 私は… 科学系の研究に携わる薬学研究者も臨床の現場に目を向ける必要があると思います。 基礎科学力は、間違いなく薬剤師業務に活かせます。 私は、他の薬剤師があまり持っていない、「臨床を意識した薬学科学」を伝えたくて 2017/01/13よりこのHPを作り始めました。 臨床現場の事例をもとに、少しでも活きた記事を書いていきたいと思います。 Hatenaプロフィール(ID:t-kurohara0120)へ  

(日本語) アラベル(アミノレブリン酸)の作用機序と併用禁忌(光線過敏症誘発薬)の科学

Sorry, this entry is only available in Japanese. (本記事には執筆途中の部分が多々あります、ご了承ください) 病院薬剤師の方と話す機会があり、次の質問を受けたので解説記事を書いてみます。 質問は「腫瘍を可視化するアラベルが光線過敏症を起こす薬剤と併用できないのは科学的にどのような理由なのでしょう?」 でした。私勉強不足でこの薬剤について知識がなかったので、この度勉強してみました。せっかくなので情報をまとめたので、どなたかの参考になればと思います。   アラベルとは まず、アラベルに含まれる有効成分の検索をしましたところ、成分は「アミノレブリン酸」(略:ALA)でした。 構造は以下の通りです。 ん?? 「どうやってこんなものが作用するの??UVも吸収しない(正確には日常的に触れるUVAとUVB)だろうに光線過敏症??」 というのが初めて見た瞬間の感想でした。調べていくといろいろとわかることがありましたので以下にまとめました。   アラベルの適応 悪性神経膠腫の腫瘍摘出術中における腫瘍組織の可視化 添付文書の記載そのままですが、手術で腫瘍を可視化するために使用される薬剤となります。   アラベルの作用機序 ALAを投与することで生体内でプロトポルフィリンIX(PPIX)が生成します。PPIXは400-410nmの青色光線による励起により赤色蛍光を発するので腫瘍が可視化できます。 アミノレブリン酸は腫瘍細胞に取り込まれ、プロトポルフィリンへと代謝されます。腫瘍細胞ではPPIXの生成速度が速く、PPIXからヘムの合成が遅いのでPPIXが腫瘍細胞に蓄積します。 というのが添付文書の内容です。   アラベルの科学 添付文書からは上記のような情報が得られましたが、科学的な情報がほとんど含まれていませんでした。そこで文献サーチに入りました。下記の文献がよくまとまっていましたね。 The Porphobilinogen Conundrum in Prebiotic Routes to Tetrapyrrole Macrocycles 上記の文献でも解説されていますが、下の図に示したように、ALAは生体内の酵素の働きにより二量化してピロール化合物であるピロールプロフィブリノーゲン(PBG)を形成します。さらにPBGが縮合することで、ポルフィリン化合物のウロポルフィリノーゲンが生成します。これがさらに代謝されることで、プロトポルフィリンIX(PPIX)が生成します。   有機化学に精通している人は、縮合方法にKnorrタイプとFischer-Finkタイプの2パターンあることがわかると思います。詳しく知りたい方は以下の文献を参照してもらえればと思います。(時間があるときに解説します) Competing Knorr and Fischer–Fink pathways to pyrroles in neutral aqueous solution   アラベルが光線過敏症を起こしうる薬剤と併用禁忌である理由 冒頭の質問になりますが、一見、光科学的知見からは光の影響を受けなそうに見えるアミノレブリン酸ですが、ポルフィリンへと代謝されて光との反応性を獲得するという機構でした。これによりポルフィリンが光線過敏症を起こす可能性があるために、その他の光線過敏症を起こしうる薬剤と併用禁忌となったのでしょう。 光線過敏症を起こす薬剤の光感受性を増強するなどのメカニズムがあれば科学的に興味深かったのですが、そのような情報は見つけられませんでした。   ポルフィリン症 調べた中で見つかったのですが、ポルフィリン症と言ってポルフィリンが体に蓄積される疾患があり、この疾患では光線過敏症症状が良く発生するみたいですね。つまり、ポルフィリン環はそれ自身に光反応性があり、皮膚障害を引き起こすということですね。   光線過敏症を起こしうる薬剤 光線過敏症を起こす薬剤のリストもありましたのでまとめておきます。赤字はポルフィリン類似物質です。 向精神薬 クロルプロマジン,プロメタジン,ジアゼパム,カルバマゼピン,イミプラミン 筋弛緩薬 アフロクァロン 抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン,メキタジン 抗菌薬 ナリジクス酸,エノサキシン,オフロキサシン,シプロフロキサシン,ロメフロキサシン,スパルフロキサシン,フレロキサシン,トスフロキサシン,テトラサイクリン,ドキシサイクリン 抗真菌薬 グルセオフルビン,フルシトシン,イトラコナゾール 消炎鎮痛薬 ケトプロフェン,チアプロフェン酸,スプロフェン,ピロキシカム,アンピロキシカム,アクタリット,ジクロフェナク,ナプロキセン 降圧薬 ヒドロクロロチアジド,トリクロルメチアジド,メチクラン,クロフェナミド,トリパミド,メトラゾン,フロセミド,塩酸チリソロール,ピンドロール,塩酸ジルチアゼム,塩酸ニカルジピン,ニフェジピン,カプトプリル,リシノプリル 抗糖尿病薬 トルブタミド,クロルプロパミド,グリベンクラミド,カルブタミド,グリミジンナトリウム 痛風治療薬 ベンズブロマロン 抗腫瘍薬 5-FU,テガフール,ダカルバジン,フルタミド 高脂血症治療薬 シンバスタチン 前立腺肥大治療薬 タムスロシン 光化学療法薬 8-メトキシソラレン,トリオキシソラレン,ヘマトポルフィリン誘導体 ビタミン薬 エトレチナート,ピリドキシン,ビタミン B12 抗リウマチ薬 金チオリンゴ酸ナトリウム,メトトレキサート 新しい皮膚科学 第三版 13章 物理化学的皮膚障害・光線過敏症 より引用   半減期は2.27時間だが禁忌薬剤とは2週間を空ける ALAはアミノ酸なので、半減期は2.27時間と短いです。 PPIXも4.91時間とそこまで長くない半減期となっています。 とすると2週間という併用回避はかなり長い印象を受けます。血漿からの消失が早いだけであり、皮膚に蓄積してしまうのでしょうか? わかり次第追記します。情報をお持ちでしたらコメントいただけると助かります。   CYPは大丈夫? ポルフィリンと聞いて思い出すのがCYP! ポルフィリンが増えると鉄に配位したりといろいろ影響しそうですが大丈夫なのでしょうか? これについてもまだ情報をあつめれていないので、見つかり次第更新します。     穴だらけの記事で申し訳ございません。 追記をお待ちください。読んでいただきありがとうございました。

(日本語) 【有機化学】共役二重結合とは?共役結合の種類・原理を解説

Sorry, this entry is only available in Japanese. 共役二重結合   その他の共役結合 超共役 超共役は、二重結合と単結合間で見られる共役結合です。専用の記事もあります→超共役とは?   スピロ共役(spiroconjugation) 一つ特殊な超共役を紹介しておきます。スピロ環でも超共役はあります。一般的な超共役が、p軌道に隣接した軌道間での相互作用になりますが、スピロ共役はπ共役系のLUMO軌道(二重結合の場合にはπ*)に、スピロ4置換炭素に隣接したHOMO電子が供与されます。   文献:J. Am. Chem. Soc. 1967, 5208–5215.  

(日本語) 第4回 日本薬学教育学会ワークショップ「化学構造式を意識した授業のデザイン」「EBM教育」に参加して

Sorry, this entry is only available in Japanese. 先日(2019.08.24-25)、大阪大学豊中キャンパスで、「第4回 日本薬学教育学会大会」が開催されました。この学会と、学会内で開催されるワークショップのことは、清水先生のtwitterで知りました。 第4回日本薬学教育学会の発表申し込みおよび事前登録を受け付けております。https://t.co/CphqKn7h4Y 大学教員だけでなく薬剤師の皆さんと一緒に教育を考える場にしたいと考えています。 阪大で行うので、近畿圏の薬剤師の皆さんの御参加をお待ちしております(^-^) EBM、構造式WSもあります(^-^) pic.twitter.com/or2E32b5TB — 清水 忠 (@furanether) May 30, 2019 今回がすでに第4回目だったんですね。しばらく薬学部から離れていたので情報の入手が遅くなってしまいました…。 では学会に参加したレポートを書きます!   第4回 日本薬学教育学会大会に参加した理由 私は薬学部卒業後に 学部を持たない、創薬研究科 医薬関係の研究はしているか、薬学部ではない部署 に所属し、薬学部から離れて何気に6年の月日が経ってしまいました。薬学会とかには参加してますよ!ですが、薬学生の教育に触れず、ただ大学で研究に従事する毎日です。 こんな教育の機会を持たない人間が、薬学教育学会に今回参加した理由というのは、元々「薬学教育」に興味があった+薬学における科学教育に危機感を感じていたためです。 薬学部からだいぶ距離を取ってしまっていますが、最近の薬学教育の最前線を知るために、教育に対して同じような考えを持つ教員と知り合うために参加してきました。   研究に加え「薬学教育」に興味があり、教えることが好き 研究に囲まれている私ですが、アカデミックの道を目指した根源には、薬学教育があります。 学部時代は、偏差値の低い私立薬学部に在籍していました。私立大学薬学部ではよくある話なのですが、入ってくる高校生の物理・化学・生物の学力は低く、これを引きずるため国家試験で苦労します。私は、これらの基礎系科目が得意だったので、よく周りの友人や後輩から「化学教えて」といわれることが多くありました。こんな学生生活の中で、化学を教える楽しさと「ありがとう」といわれる喜びをしり、これを仕事にできれば…と思うようになりました。そして、私は大学で教鞭をとる道を目指すようになりました。 いざ、大学院で研究を始めると、研究の面白さにも気づきました。今では、研究と研究教育、学部教育の双方に注力していきたいと思っています。   薬学部の「化学の衰退」という危機感を共有する 学部生の頃から、友人や後輩に化学を教えているなかで「このまま、化学力が低下して大丈夫なのか?」と思うことが増えたことから、「何とかする必要あるよな…。」と常に考え続けています。その対策を考える意識共有するためにも、学会に参加し、他の教員と意見交換を図りたかったのです。 薬学部の化学力が低下しているといいましたが、ここで一つ示したい例があります。 恥ずかしながら、私の過去の成績を示します。 Twitter上だと、これより遥かに点数のいい後輩たちがいらっしゃるので少し恥ずかしいです…汗 ですが、化学(&物理、生物)は、「それなりにできた方といってもいいのかな?」と思っています。 実家の本棚見てたら、6年前の模試成績表出てきた!! みんなが書いてる感じに書くと… 257→257→275→302 (98回) 1回と2回が同じ点という辺りが、スロースターターであることを示してる。笑 3回目の模試で生薬外して、化学三冠逃したの悔しかったなー。#98回薬剤師国家試験 #統一模試 pic.twitter.com/d59ZINst18 — 化学系薬剤師Takashi@博士・理系とーく (@TKurohara) March 29, 2019 ツイートに載せた試験結果を見てもらうといいのですが、1回と2回では化学は一応1位なんです。ですが、満点を取ってるわけではないのです。3回目に至っては3問も落としているのに、10位ですよ。 そう…。トップの層が非常に少ないのではないのでしょうか??? これ、6年前の結果なのですが…、近年はもっとレベルが下がっていると耳にします。実際に、当時の後輩たちのレベルがすさまじく低下し続けていることを感じていました。 (※基礎系の科目は、基礎であるため出題範囲や難易度は変わらないので年度が違っても比較できると思います) 薬学の中の化学って、とても面白いのに、この状況が嫌で、薬学部の科学のレベルを上げることに身をささげたいと思うようになりました。   日本薬学教育学会で参加したワークショップ 今回、学会で2つのワークショップに参加してまいりました。結論から言うと、「参加してよかった」のただ一言です。 と、まぁ、そうなのですが、一言で済ませるのは開催してくださった先生型に非常に失礼です。ちゃんと細かく書いていきます!   「学生企画!化学構造式の臨床応用を意識づける授業をデザインしてみよう」 「今回の学会に参加しよう!」と決めたのは、ワークショップに興味を持ったからです。 ワークショップは4人1組のSGDで、テーマは「薬学部教育で必要な化学の臨床応用プログラム」でした。 要するに、「臨床で化学を使うことを意識させるには、どのような教育プログラムを立てる必要があるか」という意見を出し合うというものでした。   所属班での意見 私のグループは、私+実験・実務系大学教員+薬局薬剤師+病院薬剤師の構成でした。 いろんなフィールドからの参加者がいて多方面から見た意見が飛び交いました! 【問題点】 1. 文献を調べ、読む力が少ない→基礎能力(英語、物理、化学、生物)が必要だったりする 2. 臨床経験がない教員が授業を持っている 3. 学生に化学の学習目的を伝えることができていない 4. 現場の「科学を使いこなす学生・新人」の受け入れ能力、新人育成が不十分 5. 臨床現場の薬剤師が、配合変化、粉砕、混合などで疑問に思ったことが放置されている 【やるべきこと】 1. 1~3回生の講義で、科学でこんなことができるようになるという例を示す。情報発信能力を鍛える。 (キレート、光線過敏症など現場から上がった症例をテーマに、そのメカニズムを文献調査学習させる など) 2. 大学教員が現場に、病院・薬局薬剤師が大学に、互いに学べる機会を増やす (研究教員と教育教員の区別化 基礎科目教員による卒後教育 など) 3. 国家試験の問題の質を改善する (問題作成する教員がもっと現場に行く) 私が参加したグループのディスカッションレポートはこんな感じでした。いろんな意見を耳にでき大変刺激的でした。   他のグループで上がった問題点・意見 他のグループの内容も発表で聞いたのですが、「学習目的を明確にし、意欲を改善する」という点は、全部のグループで共通だったと思います。 他の班で出た「なるほど」と思った意見を出しておきます。 【問題点】 1. 学年・他科目にあわせた化学教育を行う 2. 授業をGamifyすることで、楽しく授業 3. 薬剤師の仕事が、科学知識なくしても成り立つ 【やるべきこと】 1. 薬理の教育の中で、構造活性相関(タンパクとのドッキング)として有機化学を出す。開発、合成の経緯を含ませる。 2. 反応機構とかよりも、官能基を見てその特徴を見て特徴を判断する授業から (同種薬でのカルタなどがゲーム学習 など) 今回のワークショップに参加しなければ得られなかった着眼点ですね。   個人的結論 科学というものは、目の前の現象を理解するために生まれた学問であるので、面白いと思えること、現象を理解できることが楽しいといえることが大切なのではないのでしょうか? 実際に私が見てきた、科学ができる薬剤師は知識が幅広く優秀な人が多いです。 科学は「知識の糊」いや、「知識の接着剤」と言っていいと思います。「現象がわかる」という楽しさを薬剤師と薬学生が持てることを願っています。 この記事の最後にも書いていますが、知識を持っている薬剤師には信用という形で、報酬がついてくるものと思います。 そういう薬剤師が育つように、臨床と大学がタッグを組んで教育していくことが大切だと思います。   「TBLを用いたEBM教育に取り組んでみよう!」 EBMのワークショップにも参加してきました。当初参加する予定ではなかったのですが、当日参加が可能ということだったので。 普段臨床系の文献を読むことがないので、せっかくだし聞いておこうと思ったための参加でした。 内容は 1. 課題となる論文を読んでくる 2. 課題に対応した問題に答える 3. グループで正しい回答を答え合わせしていく 4. 論文の読み方を解説 5. 論文からセミナーを構築する方法の解説 という感じの概要になります。 課題となった論文は以下のものでした。 https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1812389 読みなれていない系統の論文だったので、初見はチンプンカンプンでしたね!   内容 【論文を用いたEBMトレーニング】 血糖コントロール不良の患者さんに、SGLT2阻害薬を追加する という症例に対し、論文の研究内容(SGLT2阻害薬ダパグリフロジンと心血管イベント)を用いて、 1. どれほどの効果が期待できるか 2. 心血管イベントをどれだけ有意に抑えることができるのか などを読み取り、処方薬の追加がケースの患者にとってどれだけ価値があるものかを考察する。 というものでした。 データの読み方や、最小限の労力で論文を読む方法を教わることができ、大変有意義でした。   【論文から学習用の症例問題を作成する】 EBMワークショップを長年実施されてきた、高垣先生による講義もありました。 「症例問題はこうやって作るのか!」と大変勉強になりました。 ありがとうございました。 ※講師などの情報は追って記載します。   日本薬学教育学会ワークショップ参加を終えて 「学生企画!化学構造式の臨床応用を意識づける授業をデザインしてみよう」「TBLを用いたEBM教育に取り組んでみよう!」 の二つのワークショップに参加してきました。 現状の薬剤師業界が抱える問題は、 1. 高度な知識を持つ人材が少ない 2. 論文や学会に慣れた人間が少ない これらのことが課題と思います。「薬局や病院、各箇所にPhDを一名置くと薬剤師の未来は明るいのかな?」と思う今日この頃です。 臨床系PhDは、科学力は低いかもしれませんが論文を読みデータを読み取る能力は高いはずです。 基礎系PhDは、臨床知識は低いかもしれませんが、論文慣れと、他とは違う視点を持っている部分が頼りになります。 EBMのワークショップには、できるだけ多くの薬剤師・薬学生が参加してほしいと思いました。 いや、学部での講義実施は必須にすべきだなと思いました。   化学文献を用いたEBMセミナーはできるか? 今回のワークショップを終え、化学を仕事としている身として化学文献を使用したEBMを企画できないかな??と考えました。 キレート薬の飲み合わせ 医薬品の安定な保管方法 配合変化 成分分解 などのネタについて、安定性や分解速度を調査している論文を用いて、現場での対処法を提案するようなセミナーもアリかな?と思っています。   最後に一言 「科学」という学問は、目の前の事象を理解するためのものなので、「保険点数」を求められる薬剤師にとってプラスになりにくいかもしれません。ですが、患者目線になってみると、「あの薬剤師は科学的に面白く教えてくれる、また教えてもらいたい」となることもあるのではないのでしょうか? これは「信用:クレジット」という見えづらい形ですが、点数や売り上げにつながっていくと思っています。 頑張ろう、科学系薬学!! 以上レポートでした。

(日本語) 科学・化学系薬学はいつ勉強すべきか?薬学生が科学を学ぶ意義

Sorry, this entry is only available in Japanese. (アイキャッチ画像がふざけててすいません…) このHPを運営してて、もう何度も思い・書いてることなのですが、 薬学における「科学・化学」という科目の重要性を学生にどう伝えていくか…。 ということをよく考えています。 実際に、薬学生の科学・化学力は、劇的に衰退していると思うんですよね。 これは私が交流してきた、科学を得意とする薬学関係者の皆さんが、共通で思っていることのようです。 ここでは、基礎科目(物理、化学、生物)の重要性と、薬学生が何をすべきかについて考えてみます。   薬学における科学の重要性 例えば、幼稚園生に「英語勉強しよう!」といっても、幼稚園生はその重要性がわかりません。社会を知って、外国人と交流し、英語に触れて、世界に触れてからでないと、その重要性は見えてきません。 薬学の科学もこれと同じで、使える側と使えない側のギャップがあります。 少し前にtwitterでこんなやり取りがありました。 物理・化学・生物の知識は、薬学を学ぶ上で、知識と知識をつなげる接着剤になります。これがないと、非常にゆるく、ふわふわした知識になります。また、論文を読むときにも必要です。 化学については、生化学を理解するために必須で、実務では薬剤の配合変化を理解・予測するためにも活かせるでしょう — 化学系薬剤師Takashi@博士・理系とーく・生物有機化学 (@TKurohara) 2019年2月26日 個人的に「なかなか良いツイートできたんじゃ?」と思います。   結論、「科学」ができると、論理的思考能力を獲得でます。さらに、知識をリンクさせることができるため博識に成れます。 「見えない形で使っています。」 なので、薬学生は騙された気になって、とりあえずやってみてください。 絶対力になります。基礎科目は裏切りません。   みんな重要性は何となくわかってる 自分が薬学生だった頃から、いろんな学生に聞いたこととして、 「大切なのは何となくわかる。」 「物化生を制する者は、国試を制すると言うし」 だけど、物化生を極めることなく薬剤師になっていきます。この問題は、勉強に本腰を入れるタイミングの影響だと考えます。 みんな、基礎科目の勉強を始めるのが遅すぎます。   6年で勉強を始める 基礎科目ができない人の典型的な例がこちら。 6年で国試のために勉強を始めると、1年しか時間が無いため、得点源となる薬理、病態、衛生の勉強を優先させてしまいます。 実習も経験してきていることから、現場に出て優先なものから勉強することがスタンスになってしまいます。 6年生の1年間では、間に合わせのような力しか得られません! 僕なりに1年間勉強法を考えた記事があるので良かったら読んでみてください。 6年次の一年間での基礎科目の勉強法   物化生は薬学3年までに鍛えるべし 薬学部では4年でCBT、5年で実務実習、6年で研究と国試があります。 自分の自由な勉強に時間を割くことができるのは、1-3年生の間だけです。 CBTを機に、基礎科目をしっかり勉強しましょう! 1-3年生の夏休みや冬休みに、基礎系のテキスト何か一冊でいいので、読んでおくことをお勧めします。 それだけで薬学人生が激変します。   国試の配点が下がったからと言って気を抜くな 最後に気を付けてほしいことです。 薬剤師国家試験の基礎科目ボーダーが下がりました。 以前まで、基礎系は50%の得点率が必要でしたが、今は30%です。 おそらく合格率の確保だとは思うですが、決して「基礎系をやる必要が無い」というものではありません。 6年次の基礎系授業の量が減る大学もあるかもしれませんが、決して手を抜いてOKというものではないので真剣に基礎科目を勉強しましょう。 基礎なしでは、高得点は狙えません。 気を抜かずに、勉強を続けていきましょう! 読んでいただきありがとうございました。

(日本語) 【電子求引基・電子供与基】芳香族求電子置換反応でのオルト/パラ、メタ配向性の違い

Sorry, this entry is only available in Japanese. 薬学部に入って有機化学を学び始めると登場する、最初の壁だと思います。 電子求引基と電子供与基 の簡単な理解方法を解説します。 [電気陰性度が高い置換基が、電子を引っ張る]ということは、多くの人が理解できている のですが、 芳香族化合物に置換した場合、必ずしも 高い電気陰性度=電子求引基 ではありません。 もう一度言っておきます、 「芳香族に置換した場合」です! 芳香族に置換している置換基が、芳香環上の電子を引く度合いは、 電気陰性度とは関係ありません!   芳香族に置換した場合、電気陰性度による誘起効果(σ結合の電子求引)よりも、共鳴効果が優先的に影響します。   この特徴を理解するためには、一度頭をリセットし、電気陰性度を無視します。 そして、ベンゼン環に直接置換している原子に着目しましょう。 ポイントは…置換基が持っている軌道です! 芳香環に直接置換している原子が、 空のp軌道を持っている場合、電子求引基 ローンペアを持っている場合、電子供与基 として働きます!   では、芳香族化合物に置換した場合の電子求引基、電子供与基のふるまいの変化を解説します。 ※本記事では「簡便な理解」を優先するため、反応の主要な矢印以外を省略しています。   電子求引基と電子供与基の構造的特徴   芳香環上で進行する反応に対する置換基の効果(活性化基・不活性化基) 芳香族の置換基のことを、活性化基や不活性化基と表現することがありますよね? これは、求電子反応に対して、活性か否かということを意味しています。   ベンゼン環の様な、芳香族化合物上で置換反応が進行する際、2つの反応機構が想定できます。 求核的な置換と求電子的な置換です。   求核置換反応では、何らかの脱離基(LG: Leaving group)が求核種(Nu)と入れ替わります。 この時アニオン中間体が生じるので、電子求引基が置換していれば反応は加速されます。   求電子置換反応では、求電子種がベンゼン環の電子を奪う機構で進行します。 この反応は、カチオン中間体が生じるので、電子供与基が置換して入れば反応は加速されます。     オルト/パラ、メタ配向性(ここ重要!!) 電子求引基がメタ配向性、電子供与基がオルト/パラ配向性といいますが それは、あくまでも 「求電子置換反応において」という前提 があることを忘れないでください。   電子求引基はオルト/パラ位の電子密度を低下させることで、 求電子反応がメタ位でしか進行しないようにしています。   電子供与基はオルト/パラ位の電子密度を上昇させることで 求電子反応がオルト/パラ位で進行しやすくさせています。   電子求引基・電子供与基の強さの決められ方(Hammet値) 電子供与や電子求引の程度は、Hammet値によって決定されています。 Hammet値を見れば細かい強弱は理解することができます。 ケムステにいい記事があるので参照ください。 Hammet則 σ = log(KR/KH) で評価されますが、置換基Rが芳香族上での求電子置換反応を、無置換体Hと比べて促進していれば、マイナスの値をとります。 つまり、小さい方が活性化基となりますね。   ざっくりとまとめましたが、少しでも読者の理解に役立てば幸いです! 最後まで読んでいただきありがとうございました!

(日本語) 薬剤師国家試験に落ちたら改善すべきこと。予備校に行く前にやるべきこと。

Sorry, this entry is only available in Japanese. この記事では、薬剤師国家試験対策予備校に入るまでにやるべき勉強、改善すべき勉強法や意思の持ち方を述べさせてもらいます。 多少、言い方がキツイ部分もあります。覚悟して読んでください!! 説教記事です 特に、今回が2回目だった人や、点数が程遠かった人に向けて書いています。 予備校や生活面の情報が気になる方は、この記事を参照ください! 薬剤師国家試験に落ちたらやるべきこと。予備校決めや生活編   自分を分析し落ちた理由を考える まずは反省…というより、自分をしっかり分析して「合格」というゴール(いや、スタートか)に、たどりつくためのルートを考えます。   始めにこれだけ言わせてください 変えなければ変わらない。 ダメな人は、勉強のやり方、もしくはそもそもの考え方が間違っています。 成績が足りない人の多くが、あと1年あると考えている 厳しい言い方をしますが、薬学をなめていますね。 私の場合、5年生の3月で模試の点数は200点ちょうどぐらいでした。 私の大学は、前期から予備校の講師による授業があるのですが、合格点である224点を超えたのは6年の7月で、240点ぐらいでした。 2月あたりでは280点代、本番は奇跡的に300以上の点数を取ることができました。(これはほんとにマグレです) 自分で言うのもあれですが、私は物化生が得意(理論の得点率8~9割ぐらい)だったので、1年で点数を急上昇させることができた方だと思います。 合格点に達したのは、7月といいましたが…この時点までには予備校の授業などはいくらかありましたが、卒業研究があった影響で、授業以外では、特に勉強していません。ですが、合格点は突破できました。 そう、成績いい人に聞くとみんな言います。 結局大切なのは、基礎系ができているか否か 基礎ができていれば、すぐに合格点にたどりつけます。 基礎ができていれば、後半で劇的に点数を伸ばせます。 おそらく、基礎系の得点率が7割あれば半年で何とかなります。 まだ、1年あると思っているそこのあなた。 基礎系の理論得点率は7割はありますか??? 私は、基礎を鍛えるのに5年かかりました。 特別な勉強はしていませんが、 1~5年まで、講義を真剣に聞き、一コマも欠席したことがありません   ここまで読んで「じゃあダメじゃん」と思ってしまったかもしれませんが、 対策はあります。最後に書きますね。 過ぎた過去は取り戻せませんが、対策を提案するのが、教育者を目指す者 見捨てるようであれば、教育者を志す権利はありませんので。    言い訳しない よくある聞き飽きた言い訳ですが… 旧時代(4年制)より難しい。もう昔とは違う。今年は難しかった。○○○回は~だった。 こういう言い訳を聞くたびにいつも思うのが、 「だから何??、同じ試験で受かってる人いるじゃん」 ですね。 4年制の時代は、そりゃ学習期間が4年なんだから同じウェイトであるはずがないんです。 6年制の試験で、高得点で受かった人はそんなこと言ってますか?? 同じ試験を受けて、7~8割近い人が受かっているじゃないですか。 つまり、6年間しっかりとやってれば、多くの人が合格できる試験なんです。 これが薬剤師国家試験の正体です。   国試を不可能な試験とは考えない 上でも述べましたが、国試は不可能な試験ではない! 難しい試験、問題が多いと言い訳してる人は、マイナスな先入観で自分で自分の可能性をつぶしています。 難しい試験と考えずに、しっかりとやれは7~8割の受験者が受かる試験と考えなおしてください。 制度の変更で合格ラインは変動しますが、それでも割合は大きく変わらないでしょう! 絶対あなたも突破できます!勉強が遅れてても不可能ではありません!   1年で点数を上げるためにやるべきこと 1年間で何とか点数を上げるために今すぐやるべきことはこれだけです。 生物と薬理を3月から始めろ 生物は、できれば大学の講義で使ったテキスト。 薬理は薬品名を暗記するよりも、薬効ごとの作用機序を白紙に書けるレベルになること。 名前覚えは後でもいい。 基礎系科目は、 有機>物理>生物 の順番で学習に時間がかかります。 しかしその一方、 生物>>物理>有機 の順で関連科目が多いというのが事実です。 生物をやれば、薬理、病態にもつながります。 生物をしっかりやれば、この3領域の点数を大幅に上げることができます。   このように、生物は勉強時間がすくなくて、得点源につながる… 超コスパの科目です。 ましてや生物は、土台となる教科なので、臨床に出てもずっと役に立ちます。 極めるのは早ければ早い方がいいんです。   化学系薬剤師としてこんなことは言いたくありませんが、 有機化学で高得点を取るには3年は最低必要です。 なので、あと1年しかない人はここをある程度妥協するべきです。 もし、数学が好きだったら、物理にも早いうちから、力を入れてください。   102回から、物理化学生物の足切りが緩くなりましたよね? おそらく、ほんとに合格者が出にくくなったためだと思いますが… 決して、基礎系をないがしろにしていいというものではありません。 ですがこれは、生物に力を集中できるチャンスだと思います。 (そのための改定のようにも感じられます) 足切りを受けにくいからといい、生物や物理を後回しになどは、絶対にしてはいけません。禁忌です。   今後の勉強の進め方の参考にしていただければ幸いです。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 気になればこちらもどうぞ! 薬剤師国家試験に落ちたらやるべきこと。予備校決め生活編

(日本語) 速度/熱(平衡)的反応の、エネルギーと生成物の比率

Sorry, this entry is only available in Japanese.  反応座標と計算科学 有機化学をやっていると、よく出てくるのが反応熱を用いた議論ですね。 この熱量で選択性はどうなるのか? 反応は進行するの? これらを理解するには、次の二点をしっかりと理解することが大切です。 平衡反応なのか、速度論反応なのか。   温度と活性化障壁 反応座標の解説については過去記事をご覧ください。 「反応座標」 20kcal/mol以下ならば、室温で反応が進行します。 室温のエネルギーは 数kcal/mol ですが、ボルツマン分布に従うと、特定の割合の分子が、10~20kcal/molのエネルギーを獲得するため、このエネルギーでも反応が進行します。 以上は、加熱が必要です。 30付近になると、「一般的に反応は進行しない」と考えます。     反応速度と生成比 反応条件下における生成物の比率を考察する際には、原料と生成物の反応経路に 可逆性があるか=平衡反応 可逆性がないか=速度論的反応 が重要です。 反応を行っている条件で、正反応の活性化エネルギ障壁、逆反応の活性化エネルギー障壁を超えるエネルギー(加熱)が外部より加えられているかにより決定します。   平衡反応における生成物比 平衡反応は、正反応と逆反応どちらも進行する状態のことです。 原料から生成物に向かう活性化エネルギーを超えており、生成物原料に向かう経路の活性化エネルギーも超えている状態です。 この場合、原料と生成物の比は、それぞれの原料(ΔG)と生成物(ΔG)の熱力学的安定性の差(ΔΔG)に依存します。 http://computational-chemistry.com/blog/2016/01/13/kcal/ こちらのポータルサイトに記述されていますが、 3.0 kcal/mol の差があると存在比が約 99:1 、 1.7 kcal/mol の差があると存在比が約 9:1 0.5 kcal/mol の差があると存在比が約 7:1 になると言われています。 たしか、ΔG = ΔG0 + RTln(生成物/原料) の ΔΔG で求められるはずです。   速度論的反応の生成比 逆反応が進行しない場合逆反応のEaが非常に大きいとき、ガスが発生する場合 または、低温での反応で速度論に従った反応が進行します。 速度論反応は、反応速度定数kの比率で、生成物の比が決まります。 遷移状態のエネルギー差が X kal/mol あった場合 反応の速度比は10のX乗程度の違いが生じます。 また、10℃温度上昇すると、反応速度は2倍になります。   すいません、この先編集中です 引用文献 http://computational-chemistry.com/blog/2016/01/13/kcal/ http://ccc.chem.pitt.edu/wipf/courses/2320_06-files/IB_Kinetics&Thermodynamics.pdf http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2014/201403nyuumon.pdf Click to access kinetics.pdf