衛生有機化学という学問を考える
この記事は私の備忘録のようなものです。 薬学の基礎科目といえば、物理、化学、生物ですよね。そしてこれらの基礎科学には当然応用科目がついてきます。例えば、物理といえば、製剤学です。製剤への物理化学などといったテキストもあります。生物といえば、もはやいうまでもなく薬理や病態などいろいろがな学問に必須の基礎科目です。 しかし化学といえばなんでしょう?分子構造として考えると、化学物質を取り扱う薬学の全般に […]
この記事は私の備忘録のようなものです。 薬学の基礎科目といえば、物理、化学、生物ですよね。そしてこれらの基礎科学には当然応用科目がついてきます。例えば、物理といえば、製剤学です。製剤への物理化学などといったテキストもあります。生物といえば、もはやいうまでもなく薬理や病態などいろいろがな学問に必須の基礎科目です。 しかし化学といえばなんでしょう?分子構造として考えると、化学物質を取り扱う薬学の全般に […]
[記事作成中] カフェインは薬学において非常に重要な成分です。医薬品として利用されることもさながら、コーヒーや緑茶など生活の中にもあふれている化学物質です。カフェインについては、非常に多くの記事が公開されていますが、それぞれで言いたいことが述べられており、学術的な文献が引用されていないものが非常に多いです。そこで、そのカフェインについて文献を検索し薬理作用や体内動態などをまとめました。   […]
(本記事には執筆途中の部分が多々あります、ご了承ください) 病院薬剤師の方と話す機会があり、次の質問を受けたので解説記事を書いてみます。 質問は「腫瘍を可視化するアラベルが光線過敏症を起こす薬剤と併用できないのは科学的にどのような理由なのでしょう?」 でした。私勉強不足でこの薬剤について知識がなかったので、この度勉強してみました。せっかくなので情報をまとめたので、どなたかの参考になればと思います。 […]
共役二重結合 その他の共役結合 超共役 超共役は、二重結合と単結合間で見られる共役結合です。専用の記事もあります→超共役とは? スピロ共役(spiroconjugation) 一つ特殊な超共役を紹介しておきます。スピロ環でも超共役はあります。一般的な超共役が、p軌道に隣接した軌道間での相互作用になりますが、スピロ共役はπ共役系のLUMO軌道(二重結合の場合にはπ*)に、 […]
「下痢の時に、お尻が痛い!!」そんな経験ございませんか? 下痢の時って、別に血は出ていないのに、「切れ痔か?」というほどの痛みがあると思います。 今回の記事ではその原因について言及してみたいと思います! まずは参考資料です。 参考資料 水・電解質の吸収,分沁機構とその異常 花井 洋行, 金子 榮藏 (日本内科学会雑誌1996 年 85 巻 7 号 p. 1034-1041) 胃・十二指腸重炭酸イオ […]
質問を受けましたので、簡潔にまとめます。 今回の質問は、 「乳び胸の治療でサンドスタチン(一般名:オクトレオチド)を使用するんだけど、理由は?あと副作用で消化器症状が出るのはなぜ?」 というものです。 お恥ずかしながら、「乳び胸」という言葉は初めてでした。ということで、疾患の説明から入っていきます。 乳び胸(乳糜胸)とは? リンパ管の一種である「胸管」からリンパ液が漏出し、胸腔に溜ま […]
「リン酸水素カルシウムをよく新生児に与えるんだけど、ミルクに溶けなくて…」 今回、間接的にこのような質問を受けました! では、この問題の化学とその対策を考察していきます!! 臨床現場におけるリン酸水素カルシウムとは? まずは、リン酸水素カルシウムが臨床的にどのようなものかを見ていきましょう!! 臨床上の使用目的 下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給 くる病、骨粗鬆症、骨軟化症 妊娠・授乳時におけ […]
[本記事は、まだ執筆途中です。他記事の参考情報に使うためだけに、とりあえず簡単に書いています。ご容赦ください。] 難溶性の塩といえば、アルカリ土類金属塩が多いですが、今回は塩が溶けにくくなるメカニズムを解説します。 この記事を作成する過程で関連記事を見つけたので共有しておきます。 水溶性の塩と難溶性の塩 第二族金属とその化合物 溶けにくい塩の特徴 カチオンとアニオンのサ […]
花粉症の対策方法や薬物治療について解説します! 理系とーくの方で一般向けの記事を書いていますので、覗いてみてください。 花粉症の予防と、薬の正しい飲み方 ここで書く内容は、医療専門家向けコンテンツになります!! 花粉症とは 花粉症とは… 花粉症とはアレルギー疾患の一種です。アトピーとか蕁麻疹とも根本的には同じアレルギー疾患となります。分類としては1型のアレルギー(1-5型まであります […]
薬剤師国家試験では、エチルシステインとカルボシステインの作用機序が良く出題されます。 カルボシステインは気道粘液中のムコタンパクのジスルフィド結合を開裂させる この問題文時々見ますよね?正解は✗です。 カルボシステインは、フコースとシアル酸の量を調製します。 この「~システイン」を構造に基づいて解説します。 ~システイン系薬剤の構造 [上段]Methyl L‐Cysteine、Eth […]