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基礎知識

【電子求引基・電子供与基】の違いを理解する。芳香族求電子置換反応でのオルト/パラ配向性、メタ配向性など

薬学部に入って有機化学を学び始めると登場する、最初の壁だと思います。 電子求引基と電子供与基 の簡単な理解方法を解説します。 [電気陰性度が高い置換基が、電子を引っ張る]ということは、多くの人が理解できている のですが、 芳香族化合物に置換した場合、必ずしも 高い電気陰性度=電子求引基 ではありません。 もう一度言っておきます、 「芳香族に置換した場合」です! 芳香族に置換している置換基が、芳香環 […]

1次資料、2次資料、3次資料、0次資料を理解する事の大切さ

薬剤師の国家試験模試でもよく、資料のタイプについては出題されますが 私が学生の時代は、「そんなことどうでもいい」という感じでした。 これの大切さを知り始めたのは、論文を読むようになってからでしたね。 つまり、その大切さを知らないということは、論文を読み足りていないということじゃないでしょうか?   1次資料 原著論文、総説   いわゆる最新の研究結果です。 現在、多くの論文が日 […]

サルファ剤(Sulfonamides)

サルファ剤は、スルホンアミド(sulfonamide)系の合成抗菌薬です。 1932年にアゾ染料のプロントジルに抗連鎖球菌活性が見出され、利用されるようになった抗菌薬です。 サルファ剤の種類 プロントジル スルファジアジン スルファニルアミド スルファメトキサゾール スルファキノキサリン など があります。 ですが、現在医薬品として使用されているのは、スルファメトキサゾールのみです。 スルファメト […]

降圧薬(高血圧薬)の病態に応じた選び方

降圧薬の正しい選び方 降圧薬といえばARB, ACEI, CCBなどいろいろな選択肢がありますよね。 しかし、これらはどのように使い分ければいいのでしょうが? ・ARBの正しい選び方 ・ACEI ・CCBの正しい選び方 ・β遮断薬の正しい選び方 ・利尿薬 上に並べたもののリンク先に、同じ効果を有する薬剤内での使い分けを記述しています。 ここでは、各グループ間での選択方法をまとめることにしました。 […]

医薬品の名前(成分名)にはステム(stem:幹)がある!!

 医薬品の名前にはステム(幹)というものがあります。 薬学で医薬品について学習された方であれば、医薬品の成分名には共通項があることを知っていると思います。アトルバスタチン(リピトール)やロスバスタチンのような共通名のことです。 ジェネリックも成分名化が進んでいるため、一般名を忘れつつある現場の薬剤師には、再認識していただきたいですね。 本もあるので紹介しておきます。 宮田直樹編著 ”ステムを知れば […]

速度/熱(平衡)的反応の、エネルギーと生成物の比率

 反応座標と計算科学 有機化学をやっていると、よく出てくるのが反応熱を用いた議論ですね。 この熱量で選択性はどうなるのか? 反応は進行するの? これらを理解するには、次の二点をしっかりと理解することが大切です。 平衡反応なのか、速度論反応なのか。   温度と活性化障壁 反応座標の解説については過去記事をご覧ください。 「反応座標」 20kcal/mol以下ならば、室温で反応が進行します。 […]

浸透圧

浸透圧は束一的性質に分類されます。 溶液中の溶質量依存的に浸透圧が上昇します。 浸透圧といえば、式が有名です。 編集中

蜂に刺されたら?痒み痛み腫れへの対処はどうしますか?~市販薬を使う治療法、野山へお出かけ時の対策~

生活症例記事です。 同じラボの23歳男性 (以前爪楊枝を飲んだ彼です!) 「蜂に二か所さされました、アシナガバチだと思うんですけど…足首と臀部を刺されて。臀部は毒抜きできたので軽症なんですけど、足首が腫れまくってて痛くて寝れないです。」 彼は、山中を走るスポーツをしているので、山を走っている時に蜂に刺されてしまったみたいです。 刺されたのは、臀部と左足首のかかとから20㎝ほど上部。 臀部はすぐに毒 […]

カルシウムチャネルブロッカー(CCBs)の使い分け~受容体の選択性に基づく、不整脈、狭心症、高血圧への薬剤選択方法~

降圧薬の正しい選び方 ・ARBの正しい選び方 ・ACEIの正しい選び方 ・CCBの正しい選び方 ←この記事ではこれを解説します ・β遮断薬の正しい選び方 カルシウムチャネルブロッカー[calcium channel blockers (CCBs)]  カルシウムチャネルブロッカー(CCB)は、臨床でもよく使用される薬剤です。血圧を下げるための降圧薬として使用されていたり、頻脈性の不整脈を改善するた […]

乳癌

乳がんはひと昔前より、罹患者数が増加してきている癌です。 増加してきた理由としては、妊娠頻度の低下や食生活の変化などが挙げられています。 乳がんの予防と早期発見について 乳がんの疫学についてよくまとまっている雑誌があったのでリンクしておきます。 乳癌のリスクと予防ー疫学的観点からー 日本乳癌検診学会誌より Check Point!! ・飲酒、肥満はリスクファクター ・やはり早期健診が大切 乳がんの […]