1次資料、2次資料、3次資料、0次資料を理解する事の大切さ

薬剤師の国家試験模試でもよく、資料のタイプについては出題されますが

私が学生の時代は、「そんなことどうでもいい」という感じでした。

これの大切さを知り始めたのは、論文を読むようになってからでしたね。

つまり、その大切さを知らないということは、論文を読み足りていないということじゃないでしょうか?

 

1次資料

原著論文、総説

 

いわゆる最新の研究結果です。

現在、多くの論文が日に日に公開されています。

中には、研究データが正確ではないものや、実用できないものも数多くあります。

信じるべきデータと疑うべきデータの線引きが必要です。

信じすぎずに、心のなかである程度「へぇ~」と、とらえてみるのもいいかと思います。

 

 

2次資料

Index Medicus, MEDLINE (Pubmed) Chemical Abstracts, Biological Abstracts, Scifinder, web of science など

 

1次資料をまとめたものです。

言い換えれば、1次資料を探すためのツールです。

これに詳しくなければ、論文を探すことができません。

このHPのリンクページにもいろいろな検索サイトをまとめているので参考にしてください。

 

 

3次資料

医薬品集(今日の治療薬、治療薬マニュアルなど)、参考書、添付文書、インタビューフォームなど

 

確証が得られている研究データをまとめ、広く伝えやすいように情報を加工したものです。

長年の確証が得られたものであるため、言い換えれば、土台となる情報です。

 

0次資料

研究報告資料、学会

まだ論文になっていない、データなどを0次資料と呼ぶようです。

 

まとめ

ここまで触れませんでしたが、0~3次資料を取り扱う上で、知っておくべきことは、その情報の正確さです。

3次資料は、長い科学の歴史で、「確実」とされてきたことで、多くの人が使用しています。

ですが、20~30以上前の研究結果などが積み重なったものなんです。

そのため、最近の情報からは程遠いんです。

専門職は、できるだけ最新の情報を知っておく必要があるのは言うまでもないことですが、それを過信しすぎてもいけません。