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食品と医薬品の規制

FDA(Food and Drug Administration)など一つの当局で、食品と医薬品の管理を担っていたります。 一か所で管理が担われるということは、共通性が高かったり、それぞれの規制を同時に進めていく必要があると考えられます。 この記事では、その関連性について整理してみます。   本来の生命活動に不要な成分を制限するため? ほかの記事(食品と医薬品の化学成分)でもまとめていますが、医薬品はそもそも生体が含まない成分であり、食品にも本来生体が利用しない成分が含まれることがあります。糖、アミノ酸、脂質、ビタミンなどヒトの生命活動に必要な成分で、基本的は安全なものです(注:万物に毒性はあります。)。 取り過ぎると有害になるモノ、人工的に創造されて生物影響を明らかにする必要があるモノが制限される対象になるでしょう。   食品・医薬品に共通する成分が多いため? アミノ酸やビタミンなどは、わかりやすく医薬品にも食品にも使用されます。それ以外にも色々な共通成分があり、これらは共通した方法で規制した方が都合がよいのでしょう。   ヒトへの影響の評価方法が共通しているため? 食品も医薬品も、ヒトに対して影響や安全性を担保する必要があります。それを示すためのデータ取得方法や、報告されたデータを評価するのも一か所が都合がよいでしょう。  

成分から見た食品・医薬品

食品と医薬品は化学的にどう違うのでしょうか?考えたことはございますか? 2つとも人体に入っていくモノになります。この記事ではその成分について化学的に分類してみましょう。 食品中の成分 食品中の成分は、栄養素になる食品由来の成分に加え、人工的な化学物質や有害元素が含まれます。この人工的に作られ、加えられた成分は医薬品と同じで、本来の生命活動に関係のない成分となります。だから、その生物影響(生物活性、毒性など)が明確になる必要があるのです。 栄養素や食品成分 食品原料由来のヒトにとって体を作るための一般的な成分であり、通常(常識的な摂取量)では毒性のないものがこれになります。 食品添加物 食品の加工、保存、見た目、風味の調整などの目的で使用されます。天然物質やビタミンなどから、人工的な化学物質があります。 農薬 家畜に投与するもの、植物・果実に散布されるものが食品に含まれる可能性があります。 その他汚染物質 わかりやすいところで、PFASや放射性物質とかがあります。   医薬品中の成分 医薬品の有効性成分は、錠剤中のほんの数%でほかは添加物となります。 有効成分 医薬品の活性本体 添加材 賦形剤、着色剤などさまざまな添加物が含まれます