都会の花粉は危険!!花粉症の予防・治療薬と花粉の科学
花粉症の対策方法や薬物治療について解説します! 理系とーくの方で一般向けの記事を書いていますので、覗いてみてください。 花粉症の予防と、薬の正しい飲み方 ここで書く内容は、医療専門家向けコンテンツになります!! 花粉症とは 花粉症とは… 花粉症とはアレルギー疾患の一種です。アトピーとか蕁麻疹とも根本的には同じアレルギー疾患となります。分類としては1型のアレルギー(1-5型まであります […]
受験を控える冬場に、必ず知っておきたい!風邪の治し方・予防方法
冬場の代表的な疾患といえば…そう、「風邪」です!医学用語では「感冒」と言われます。 冬は風邪をひきやすい時期でありますが、冬にはイベントがたくさんありますね。 クリスマス、正月、成人式、受験、単位認定試験… 「風邪で人生に影響が出てしまった!」となっていしまうことも十分にあり得ます。 今回の記事では、風邪とは何か?どのように治すべきなのか?薬は何を使うのか? とういうあたりを解説してみたいと思いま […]
アンギオテンシンⅡAT1阻害薬(ARB)の力価比較と疾患に適したARB降圧薬の提案
降圧薬の正しい選び方 ・ARBの正しい選び方 ←この記事ではこれを解説します ・ACEIの正しい選び方 ・CCBの正しい選び方 ・β遮断薬の正しい選び方 最近、持参薬鑑別のやり方と代替薬の提案について相談されました。 ARB系の降圧剤は、種類がそれなりにありますが、多く病院がそのすべてを採用しているとは限りません。 「入院が決まった患者の持参ARB系薬剤の代替ARB薬は何を選べばいいの?」という場 […]
ニキビの治療と科学
ニキビは医学的には「尋常性挫創」と言われています。 ニキビの治療方法についてまとめてみることにしました。 殺菌療法 外用の抗菌薬である(クリンダマイシンやナジフロキサシン)が外用薬として外から使われ、内服薬のミノマイシンなどが内側から効かせる薬として使用されます。 ピーリング治療 最近の治療として普及してきている方法です。過酸化ベンゾイル :Benzoyl peroxide(ベピオゲル、デュアック […]
【注射剤の変化】遮光が必要な注射剤一覧 光による分解の機構
注射剤って時々遮光しなければならないものや、あらかじめ遮光バッグに入っているものがあります。 国試でも出題されるので、覚えていたりはするのですが、ただの暗記って面白くありません。 そこで、注射剤の中の分解される成分について知見・考察をまとめてみました。 投与時に遮光が必要な注射剤輸液一覧 ビタミン剤 ビタミン類は光や熱で分解されやすいものが多いので注意が必要です。 ビタミン類の光分解 […]
【注射剤配合変化編】メイロン注の使い方。生理食塩水(生食)と混合できない理由
「メイロン注(炭酸水素ナトリウム注)を生食に希釈してはいけない理由は??」 という、1件の相談があったので、調べてみました。 この質問を受けたとき、薬局薬剤師である私は、普段注射剤は取り扱っていないこともあり、質問に即答できませんでした。 ですが、何も推測を立てないのはいかがなものかと思い、混合できない理由について推測は立ててみました。 「pHの変化で炭酸が遊離するのか??」と。 確かにメイロンは […]
抗真菌感染症薬ミカファンギン(ファンガード注)の遮光がなぜ必要か?その理由は?光による分解を科学的に考察
注射剤の分解の科学として、今回はMCFG:ミカファンギン(ファンガード)の光分解について調査&考察しました。 今回の情報に関して論文があまり見つからなかったので、インタビューフォーム(IF)からの情報と私自身の考察となります。 ファンガードIF Check Point!! ・真菌細胞壁1,3-β-D-glucanの生合成を非競合的に阻害 ・溶解は生食、ブドウ糖液OK! ・1時間以上かけて点 […]
集中治療室(ICU:Intensive Care Unit)で頻用される注射剤一覧の配合変化早見表
今回は文献の紹介です。ICUでよく利用される注射剤の配合変化早見表を作成した文献を見つけたので紹介します。 特にICUを持つ病院勤務の薬剤師であれば、データとして持っておくべき文献だと思います。 先に配合変化についてまとめている文献をリストします。 集中治療室における注射剤配合変化早見表の作成と有用性の評価 九州大学病院薬剤部 石田 茂ら 医療薬学 2016, 42(4), 286-294. IC […]
ダカルバジンの光分解生成物による血管痛と、遮光の必要性について
臨床でしばしば問題となる、抗がん剤の静脈内投与による血管炎の発生について科学的に考察してみました。 こういう問題があると何かと理由をつけて考えたくなるのが科学者の性ですね。 今回紹介するのはダカルバジンです。 ダカルバジン(DTIC)とは? 適応症:1. 悪性黒色腫、2. ホジキンリンパ腫、3.褐色細胞腫 用法: 1. 1日100-200㎎を5日連日静脈内投与、4週間休薬 2. ほかの抗悪性腫瘍剤 […]