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化学系薬剤師takashi

ニキビの治療と科学

ニキビは医学的には「尋常性挫創」と言われています。 ニキビの治療方法についてまとめてみることにしました。 殺菌療法 外用の抗菌薬である(クリンダマイシンやナジフロキサシン)が外用薬として外から使われ、内服薬のミノマイシンなどが内側から効かせる薬として使用されます。 ピーリング治療 最近の治療として普及してきている方法です。過酸化ベンゾイル :Benzoyl peroxide(ベピオゲル、デュアック […]

残った薬はどうするの?

病院でもらった薬はどうすればいいの? 各家庭に今までもらった薬が余っていると思います。 一般的に残ってるものが多い薬としては、頓服で処方される薬が予想されます。 なので、痛み止め、吐き気止め、下痢止めなどが多くなるのではないのでしょうか? 医学の知識を持った方であれば、自己判断で使用したりすることもありますが、注意しないといけないのが、何らかの有害事象が生じたときの保証です。病院でもらった薬には副 […]

いろんなところで買える”薬”の違い

薬といっても、いろんなところで売ってあり、それぞれに違いがあります。 病院の薬、薬局(調剤薬局)の薬、ドラッグストアの薬 薬は大きく分けて二つです。 一般用医薬品(OTC)と医療用医薬品です。 一般用医薬品は、「over the counter」カウンター越しに購入できるクスリということで、OTC薬と呼ばれます。診察を受けずに、カウンターで買える薬です。ドラッグストアで購入ができる薬です。しかし、 […]

平衡

平衡は科学で最も大切な考え方 溶解平衡 化学反応の平衡 編集中です

【塩の性質】酸性塩・塩基性塩の特徴

塩の性質について 塩の性質を知ることは、医学薬学的に実は大きな意味を持ちます。 高校の化学でも出てくるのですが、その重要性が分からずに、よくおろそかにされます。 Check Point!! ・酸性塩は塩基性水溶液に溶けやすい ・塩基性塩は酸性水溶液に溶けやすい ・ 塩と言ったら最初に思い浮かべるのが、NaCl (塩化ナトリウム)ですね。ただ、塩にもいろいろあるんです。 そもそも塩とはなにか? 簡単 […]

異物の誤飲

「爪楊枝(つまようじ)を呑み込んだんですよ…」(23歳 男性) 研究室の後輩から受けた衝撃の告白…!! 爪楊枝を呑み込む。その大きさからは、なかなか考えることができない誤飲ですよね?? なぜこんなことが起きたのでしょうか?理由を聞いてみると… 「いや、バーベキューをしてたんですよ。その時にスライスされた玉ねぎを、肉に包んで食べてて、野菜にしては固いな…と思ったんです。吐き出したら、爪楊枝が0.8本 […]

ファルマシア特集2017, 287-400.の紹介

ファルマシアの2017年4月号に「医療現場で活かせる基礎科学」という特集があったので紹介します!! (FARUAW, 2017, 53, 287-400.)より このファルマシアの特集では、臨床現場で活かせる薬学を紹介しています。まとめ程度に紹介したいと思います。順番は、ファルマシアに掲載されている順番です。 「ステムは医薬品のあいうえお!」 帝京大学薬学部 高橋秀依(Hideyo Takahas […]

医薬品のpHと性質

pHの変化は、科学的変化ではなく、物理的変化です。化合物自体に変化はないので。異なる分子に変化することが、化学的変化でしょう。

筋肉(骨格筋、平滑筋、心筋)の収縮調節機構

人体に数多存在する、筋肉の種類、神経支配についてまとめます。   人体を構成する3種類の筋肉 筋肉 随意性 支配神経 骨格筋 あり 運動神経 平滑筋 なし 自律神経 心筋 なし 迷走神経   骨格筋 言わずともしれた随意筋です。       平滑筋       心筋         […]

キレート

キレート(chelate)とは キレートは複数の配位座を持つ配位子(多座配位子)が金属と錯体を形成することを言います。 言えば、一つの分子に配位結合が集合したもので、エントロピーの増大(自由度の増大)が、キレート錯体形成の駆動力となります。詳細には、一つの分子がより多くの配位座を持つ場合に強く形成されやすくなります。 EDTAは有名で、配位点を多く持ち金属を補足します。採血管でカルシウムによる血栓 […]